頭で弾くピアノ 郡山で習うなら野ばら音楽教室

新着お知らせ

情熱から生まれたピアノの歴史

2015-11-25
最初にピアノを製作したのがいつなのかは明らかでないですが、1700年にはピアノがすでに存在していたことが知られています。

ピアノに先行する弦を張った鍵盤楽器としては、1)クラヴィコードと2)チェンバロが特に普及していました。

クラヴィコードは弦をタンジェントと呼ばれる金属片で突き上げるもので、鍵盤で音の強弱のニュアンスを細かくコントロールできる当時唯一の鍵盤楽器でしたが、音量が得られない難点がありました。

一方のチェンバロは弦を羽軸製のプレクトラムで弾くものであり、十分な音量が得られたものの、自由に強弱をつけて演奏することは困難でした。


そんな中、生まれたのが「ピアノ」という楽器で、鍵盤で音の強弱と十分な音量を実現する、理想的な楽器と言えます。


その後、1790年から1860年頃にかけての時期に、ピアノはモーツァルトの時代の楽器から、いわゆるモダンピアノに至る劇的な変化を遂げます。
この革新は、作曲家や演奏家からのより力強く、持続性の高い響きの尽きぬ要求への反応であり、同時代の産業革命によって可能となったことでした。


さらに、1820年代になると、開発の中心はパリに移り、当地のエラール社の楽器はフレデリック・ショパンやフランツ・リストの愛用するところとなりました。

日本にフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトによって初めてピアノがもたらされたのもこの時期です。山口県萩市の熊谷美術館にはシーボルトより贈られた日本最古のピアノが現存しています。

まだまだ、続くピアノの長い歴史ですが、製作者や作曲家、演奏家の情熱からピアノが生まれ、そして成長してきたことがわかります。

ピアノは演奏だけでなく、その歴史にも目を向けるとより一層楽しさが広がりますね。

郡山でもそのピアノの情熱を伝えてまいりたいと思います。